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感想とか諸々 ハロプロ アンジュルム 劇

りなぷー(勝田里奈ちゃん)の話

・卒業発表について

全く予想していなかったわけではないけど驚いた、9月末でのりなぷーこと勝田里奈ちゃんのアンジュルムからの卒業。

卒業後は大好きなファッションの道に進むとのこと。

発表された時、私は海外に向かう深夜発フライトの搭乗直前でした。
周囲を知らない人に囲まれながら、機内でうすいブランケットをかぶって声を抑えて泣いたことは忘れられないと思います。

 

発表から卒業まで3ヶ月しかないこと、後輩はつい最近知ったが同期は1年も前から知っていたなど、感じるものがありますが深く考えるほどの期間はありません。

私がアンジュルムファンになってから、りなぷーは不動の2推しです。

1推しのタケちゃんは可愛くて好きで好きでたまらない存在ですが、2推しの彼女にはこの子の良さをもっと色んな人に知ってもらいたいという感情をずっと抱いてました。

 

・りなぷーの強み

りなぷーの個人的魅力の中のうち、 アンジュルムの中で特に発揮されている強みポイントを厳選してみます。

・クールなお顔立ちと抜群のスタイルから放つたおやかなダンス

・音程に正確で特にファルセットに秀でた歌唱

・優しく、ときに厳しくも熱いMC

・専門性を身につけたファッション

 

そして、この中でもファッション方面での活躍は数えきれないほどあります。

 

例えばライブハウスツアーでは2016年秋から衣装をてがけています(2018年春はスタイリングだけでなくリースもすべて本人が担当)。
ホールツアーの衣装についても2017年春ツアーのメンバーお気に入りの赤と黒の衣装(ミステリーナイト!の衣装)のフォルムは彼女のアイディアであることを語っています

ライブハウス初日はたいてい「今回”も”私が衣装を選びましたー」というりなぷーからの報告で始まるのですが、最近は彼女より先に後輩ちゃんが「みなさん見てください、今回も勝田さんが選んでくれたんです!」「この衣装お気に入りです!いえい!」と伝えていて、後輩たちがりなぷーセレクトを本当に喜んでるんだなと感じられます。
十人十色+と輪廻転生のホールツアー&武道館には全員バラバラの個性あふれる衣装はそれぞれが着たい衣装を選んでるのですが、これも「メンバーが衣装を選ぶ」ということをりなぷが長年してきたからこそできたのだと思います。

 

りなぷー個人でのWEARのフォロワーは約19万人。
これはアンジュルム名義のTwitterYouTube、インスタ、ブログの登録のどれよりも多い登録数なんですよね。

WEARにはWEARISTAという公式ブロガー的制度があるんですが、始めた当初はりなぷーはただの一般ユーザーで、開始して2年程経ってからWEARISTAに認められました。

実はWEARは同じ事務所の高橋愛ちゃんと飯窪春菜ちゃんの2人がWEARISTAとして先にはじめたもので、りなぷは「大人に何度も交渉して」途中から始めたので、多分「そんなにやりたいなら一般ユーザーとしてならいいよ」と許可をもらったのでしょう。

最初は数千人だったフォロワーも地道に投稿をし増やし続け、見事認定されたのは彼女があきらめなかったからでしょう。

 

また彼女のファッションにかかわる姿勢は2017年から2年間短大でファッションを専攻したことにより専門性に裏打ちされるものになり、2018年には雑誌minaで彼女プロデュースのファッションの連載を持つまでになります。

アンジュルムになったばかりの2期はソロの仕事がないと語ってたのが今では嘘のようです。

 

・良さを語るときのジレンマ

今ではりなぷーのファッションでの活躍は知られてますが、最初からハロプロファン皆が彼女のこの特技を評価してたとは言えません。

ハロプロの地上波深夜番組で、かつて毎回ファッションコーディネート企画をやってた時期がありましたが、放映の度「コーディネートはつまらん」「他の企画にしてくれ」という声が見られたものです。

ファンのメインの男性好みの企画ではなく、また女性ファンも逆にファッションの好みは様々なのでこういう評価だったのでしょう。

 

多少偏見も入ってるかもしれないですが「アイドルはださくても可愛いファッションをすべき」「常にファンに愛嬌をふりまくべき」「パフォーマンスが下手でも頑張ってればいい」等をアイドルの基本だと思っている人が一定数いて、そういう人の考える主軸と、りなぷーは離れてるように見受けられてたのかもしれません(個人的にこの3つをアイドル自身がポリシーとしてかかげることはよいと思いますし好きです)。

 

りなぷーはファッションは自分がいいと思うものを追求

歌やダンスを努力するが、典型的な「努力を人に見せるのが嫌」なタイプ。

クールな見ためと喋り方やつっこみ、時にファンに意見する姿勢を愛嬌がないという言い方をするような人もいました。

彼女自身も仕事を効率的にしようとしたり動くの最小限に抑えようとしたりと、そこらへんの個性はあるものの、それだけで彼女自身をスポイルするような解釈があったかもしれません。

 

この間個別握手会で、りなぷー初握手の方と話す機会があったのですが、「りなぷー優しいですよー」と言って送り出し、その方は「にこにこですごく優しかった!」と帰ってらっしゃいました。

そうだよね、個別のりなぷー、いつも優しいよね、それがあまり伝わってないなら私達はもっと伝えるべきなのか、なんて話をその日のヲタク仲間と話しました(卒業発表の直前でしたね)。

 

・ファッションがりなぷーを強くした

でも、別に最初からりなぷーが今のような姿を目指してたわけではないと思うのです。

小学生でハロプロエッグに加入、中1でスマイレージに選ばれた彼女。

2期が入った頃私はハロヲタではなかったので推測にはなりますが、最初は思った通りの環境ではなかったようです

当時はハロプロメンバーも今の半分の人数で、一番末っ子グループの追加メンバーだった彼女達。

「2期はソロ仕事がない」「ハロプロの中で一番ひどい扱いだった」「忘れ去られていた」、そんな言葉がアンジュルムになってしばらくまで、彼女達の口からでてました。

 

私がアンジュヲタになった2016年、めいめいが卒業した位からりなぷーの歌割が増えてきました

遡ってスマイレージ時代のシングルをきくと、今のアンジュルムほど均等に歌割はなくフィーチャーされてる数曲を除き2番の一部の歌割が多い印象です。

彼女の元々歌は安定してましたが、パートが増えるごとに力強く歌う表現力を身につけていったように思います。

 

りなぷーのお母さんが手紙で「りなが歌が大好きで、いつも家で歌ってる」と語っていましたが、私は初耳でした。

でもさらっと「私はファルセットが得意なのでーー」とニコニコしながら話したのは見たことがあります。

確かに彼女の歌は本当にファルセットがきれいで、外さなくて、彼女の持ってる能力でトップクラスに素晴らしい能力。

そう、彼女は「自信のあることしか口に出さない」人なんだと思います。

 

そう考えると、りなぷーは活動にて、特にファッションについて「有言実行」を繰り返してきました。

WEARもツアー衣装も服飾を専門にする進学をしたこともファッション誌の連載をもらったときも、逐一ファンに報告してこれができてうれしい、ファッションが好き、次はこんなことをしたいと考えを聞かせてくれました。

もし事務所が彼女の進学やファッション関係の仕事を否定していたら、とっくに彼女はやめていたかもしれませんね。

 

人間には1つに絞りストイックにならないと打ち込めないタイプと、やるべきことをやりつつも他の大切なことも考えられる環境がないとやれないタイプがいると思うのです。

りなぷーは、加入当初は前者だったでしょうが、キャリアが後半になってから「ファッションに関わること」が彼女のモチベーションの多く占めてたと思います。

ファッションがりなぷーは強くし、強くなったことで周りの「どうでもいい」ことには耳を貸さず自分の信念を貫き通すことができたのだと思います。

だから彼女が進路にファッション関係を選ぶのは当然であり、私達は寂しさをかかえつつも頑張ってねと、前を向いて送り出せるのです。

(私の拙い説明でりなぷーが「アイドル<ファッション」と優先順位づけをしていると読み取られる方がいたらすみません。

そうではなく、例えば「仕事のために仕事を頑張る」人と「家族のために仕事を頑張る」人がいるとして、後者が前者よりモチベーションが低いとは決めつけられず、逆に強い目的意識をもつことも十分考えられますよね。

どちらもいていい、が当たり前だと思うのです。)

 

 

・最後に

なんで2推しの私がこんなに熱く語ってるんだと思った方もいるでしょう。

だってりなぷー好きなんだもの、

卒業しちゃうの寂しいんだもの、

でも卒業するまでの短期間でも、りなぷーの魅力にたどりつく人を1人でも増やしたいんだもの。

卒コン見て今までのりなぷーの中で一番綺麗だった!と言うのもいいけど(多分言うけど)、今までの軌跡も見て欲しいじゃないですか。

 

りなぷーは多分、「私のことをわかってる人がわかってくれればいい」というスタンスに近いし、これはりなぷーファンの人にも通ずるものがあるような気がします。

だからこそのプレゼンです。

 

りなぷー、大好きです!

 

9月25日まで本当にあっというまで寂しいのですが、彼女は「卒業制作」のムック本を頑張ってるようなので、それを楽しみに待ちましょう!

 

補足で、2期について。

加入から9年目を迎える2期、彼女達はいつも互いにしかわからない悩みを共有していました。

りなぷーはかつて2期を「私が守る」とブログに書いていました。

そんな2期の2人目の卒業者が出ることで、また彼女達の人間関係に変化が生まれます。

あやちょも卒業する前に「わざわざ一人で過ごして卒業した後のシミュレーションをした」と言ってたように、環境の変化は大きなものでしょう

人数は少なくなるけれども、変わるもの変わらないものを受け止め、卒業まで見守りたいです。

 

 

独断と偏見 おすすめ

りなぷーの魅力を感じられる曲

・好きよ純情、反抗期(2012年のMVと、2018年の十人十色ソロを比べるのもよい)

・夕暮れ恋の時間(言わずとしれた、「うーんどうしよっかな」のパートの魅力)

・七転び八起き(バキバキとたおやかを組み合わせたダンス)

・次々続々(2016年夏めいめいから受け継いだ2番の「変わり続けられるよな勇気」、回を重ねるごと力強く歌っています、直近と譲り受けた当時を比べると成長してる!)

・泣けないぜ、、、共感詐欺(落ちサビの歌唱の迫力)

 

ライブDVD

・百花繚乱(まろと一緒メドレーの、恋人は君の応援団がかわいいのです)

・電光石火(アルバム 輪廻転生の初回限定生産版Aに付属、彼女のクールなメイク・スタイリングがライブ全体の雰囲気にあってて美しい)

 

あと彼女のファルセットの美しさはバースデーイベントDVDや、舞台アタックNO.1のソロ歌唱でも聞けます。

 

以上!