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カントリー・ガールズは終わらない

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泣いても笑っても、12月26日がカントリー・ガールズラストライブです。

会場が狭すぎることなど思うところはありますが、メンバー4人が決めた活動終了の場ですからしっかり見届けたいです。

経験上「ロスは年単位で埋めるもの」なので、これが終わっても全て満たされることはないんでしょうが、時間をかけて思い出にひたることにします。


そのラストライブの前に、私には一つ表に出したい気持ちがありました。

それは約2カ月前活動停止の発表がされた時、とまどい、悲しみ、怒りなど色々は反応があるなか、活動停止は仕方ないけども受け入れるという方が多かったです。

ですが、お知らせ文の最後に「カントリー・ガールズはメンバーをかえてまた再始動する」と文が付け加えられたことに対しては、殆どの方が否定的で、事務所の気が確かではないと強く非難する反応が見られました。


でも私は、新しいカントリー・ガールズを始めるのであればそれはそれでいいのではないか、と漠然と思ったのです。

なんで多くの人が強く非難することが「なし」ではなかったのか、考え続けてたのですが、思い当たることがありました。


それは、私が元々ももち(嗣永桃子)ヲタクで、約5年の活動を変遷とともに見てきたヲタクだということです。


カントリー・ガールズは、本家カントリー娘。とは縁もゆかりもない(?)女の子達が集められ、互いに手を取り合い様々な困難を乗り越え、それぞれの道を選択したグループです。

私にとって思い入れのあるカントリー・ガールズは、今の4人の梨沙ちゃん、ちいちゃん、舞ちゃん、ふなちゃん、そして卒業していったやなみん、ももち、まなかん、うたちゃんのいた以外のものではありません。

でも、何もなかった場所に、小さな家々をたて、平和な居心地のいい空間を築いて客人を楽しませてくれたかけがえのない場所が、また築かれてそれが他の人を癒してくれるのであれば、それもありなのかなと思います。

 

思い起こせば5年前、カントリー・ガールズの結成が発表されたころ。

私はその年8月のBerryz工房の無期限活動停止発表に落ち込んでたので、彼女のPM就任をすごく喜んだのを覚えてます。

当時ももちはもっとTVで活躍していて、活動停止後はバラエティに専念?ピンアイドル?、いや引退で先生かも?などの予測があって、でも私は彼女はグループでアイドルをやりたいんじゃないかと想像してたのでそれがかなって嬉しかったのです

ただももちファンでもベリに思い入れがあって複雑な気持ちになった人も多かったようです(実際ベリ現場でみてカントリーではお見かけしない方は結構いました)。

ももちファンでも一部、カントリー娘。の復活を喜ぶファンの方や、研修生からの昇格の梨沙ちゃん、まなかんのファンの方などを除けば、多くのハロプロファンの方にとってはカントリーの結成は???だったと思います。

当時はつんくさんがプロデューサーを退任する前で、つんくさんが全く関わらないユニットだと先に公言されていることで、サトヤマサトウミ用の短期ユニットかそれのプラスアルファ程度の活動だと思っている方もいたようです(2012年-14年はそういう1曲かぎりのユニットがいくつかあったのです)。

そもそもカントリー娘オーディションも不発だったし、出身メンバーも「カントリー」にあわない東京のお嬢が2人いたりしてどんな活動になるのか予測がつかなかった人が多かったんじゃないでしょうか。


流れが変わったのは、パフォーマンス初披露のカウコンでの、あの有名な「うたちゃんフィーバー」でしたね。

当初ももち以外の5人でインディーズシングルを15年1月に出す予定が、ももち入りで3月にメジャーデビューとなり、とんとん拍子にすすんでいきました。

研修生出身じゃない子が多く歌もダンスもものすごく不安定なところからスタートしたのですが、うわさのうたちゃんを見に色んなハロプロのファンがかけつけてきました。


最初の大きなピンチはその年6月のうたちゃんの脱退。

5人になったメンバーが一生懸命頑張ってても、セカンシングルのリリイベでファーストに比べて大きく人が減ってしまってるのを見て、はがゆく思ったことを覚えています。

またこの時期、体調不良によるメンバー休みも多かったです。


2期のやなふなの加入挨拶の、マスコットのような2人から繰り出される達者なしゃべりの衝撃は忘れられません。

やなふなは皆から愛され、2人がはいったことでうたちゃん脱退から封印されていた「愛おしくってごめんね」を再び歌えるようになり安堵しました。

(1年目のアイドルがデビュー曲を歌えない異常事態だったんです…)


次のピンチは16年のまなかんの休業と卒業です。

今は復帰してJuiceで活躍している彼女、色々複雑に思うことはあったのでしょうが、今でも時々語る彼女のカントリー愛は本物でした。


このように短期間に突然の卒業加入を繰り返し、苦労もしてきたカントリー・ガールズでしたが、その分結束も強くなりました。

やまちぃおぜはしっかりしてきて、やなふなは個性を発揮し、ももち先輩は深い愛でメンバーを想うようになってきました。

ハロプロの中ではすごくセールスが好調なグループではなかったので、ももちが卒業してからもやってけるかはヲタの私でも心配ではありました。

ファンも最初のころは寄せ集めだったのが、カントリーファンとしてのまとまりもでてきて、念願のホールツアーもかなったのに。

グループにとっての最大のピンチはももち先輩の卒業、になるはずだったのに。


ももち卒業のわずか3週間前にいきなりされた発表は、「断絶」。

それまでの流れをすべてぶったぎり、ちぃやなふなは別グループへの移籍、やまおぜは学業専念との発表でした。

「断絶」です、「断絶」。

グループとして存続していても、ストーリーは消えてしまいました


そこから今まで2年半。

カントリーの皆はよくやってきたなあと、思います。

兼任メンバーを受け入れた他グループの皆も頑張っていますが、ただカントリーメンバーにはメンバーしかわからない、カントリーヲタにはそのヲタにしかわからないものをかかえてきた期間だと思います。


私はこんなブログを書いてる通り、ももちが卒業するまではアンジュルムとの兼ヲタで、新体制後は基本アンジュでカントリーのイベントに駆けつけるというスタンスをとってきましたが、カントリーヲタとしてメインに活動するのは本当に難しいものがあったと思います。

特に新体制直前や、この2年半に好きになった方は、カントリーの楽しさを経験したいのにライブに入ることさえ困難で、つらい想いをされたでしょう。

想うつぶやきがどうしてもネガティブなってしまうのは仕方ないとはいえやるせないものです。

 

ただそれでも、新体制を、この2年半を、安全な外から見て失敗だったとか成功だったとか簡単にジャッジする声には負けたくないのです。

他グループに比べると場は少なくても、彼女達が必死に時間をあわせて、イベントやライブを成し遂げたこと、そこにあった幸せな時間

兼任のメンバーが兼任先で見いだされ磨かれた魅力、学業専念組の自分自身をレベルアップさせる前向きさと努力、全てが価値あるものだったと思います。


大人の事情は大人の事情ですが、グループの成り立ちからいっても大人の事情だし、メンバーは基本続けるかやめるかしか選べないし、ヲタクは自分の心の思うまま推すか推さないかしかないし、事務所だってなんだってできるわけではないのです。


でもこのグループが12月26日に魅せるステージは最高です。

メンバーは意志が強く、前を向いててかっこいいのです。

そして彼女たちは「かわいそうな子たち」ではないのでそこはよろしくお願いしたいし、それぞれの将来を考えて決断した最高の空間になると思います


セトリにはあの曲と、あの曲、あとあの曲は絶対入るはずですが、ぜひ「女の子の取り調べタイム」は入れてほしいな、と思います。

これは持ち曲が4~5曲でしかなかった初期、よく歌ってた曲でサビに高低があるところが特長なのですが、(今だから言えるけども)当時は本当にヘロヘロでヘロヘロで…。

だからこの曲を立派に笑顔で歌われると私の涙腺にくるのです。

ぜひ、聴きたい。

 

長くなりましたが、どのカントリーの時代も楽しかったよ、ということを伝えたかったので、もし気になる方がいたら過去の映像など振りかえってみてはいかがでしょうか。

あと冒頭ふれましたが、またカントリー・ガールズ、本当にやるのかな…、ま、それはいっか。

それはそれとして、明後日、楽しみます。