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ももちとシンデレラの話(嗣永桃子さん卒業から3年)

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今日で、嗣永桃子さんの伝説の卒業公演、そして芸能界を引退して3年になります。

ハロプロキッズとして選ばれた記念日を彼女は卒業日に選びました。

ハロヲタとして最初の推しがももちでした。

私が好きになった時はすでにももちむすびでテレビに出てる頃だったから、彼女のことを追ってる時間は短かったかもしれないけど応援できたことは幸せでした。

 

引退しても時々彼女の過去の画像や名言がTwitterでバズってるようです。

またハロプロファンの中でも、この3年でカントリーの後輩を通して改めてももちイズムを感じとったり、ベリやBuono!の映像に触れて「出会い直し」てる人がいるみたいですね。


彼女の存在とアイドル哲学は唯一無二のものでしたから、こうして思い出され話題になるのは無理もありません。

バラエティでぶりっこする姿、ベリで仲間と一緒にはっちゃける姿、Buonoでのかっこいいパフォーマンス、カントリーではあふれる後輩愛をふりまいて、裏メニューで教育実習までこなした真面目さと侍のような媚びぬメンタリティまで持ってましたから。


数々の伝説がありますが、Berryz工房の後期にファンになった私が当時ものすごくももちすげえ!と思ったことがありまして、知らない方もいると思うのでエピソードをお伝えすることにします。

 

 

 

21時までのシンデレラ


21時までのシンデレラは2005年のベリのシングルです。

当時全員小中学生で18歳未満である彼女達は21時までしか仕事がしなかっため、その彼女らの年齢と「時間制限あるけど愛してね」という歌詞があわさる、可愛らしい曲です。


2015年3月3日、Berryz工房無期限活動停止のラストライブで、この曲ののイントロがかかったとき、会場がおおーーっと盛り上がりました。

盛り上がった理由は明白で、この曲が初期の名曲として愛されているのに、セトリにはいるのがものすごく久しぶりだったからです。

2012年春ツアー中、当時最年少の菅谷梨沙子ちゃんが18歳になったときに「21時までのシンデレラがいなくなったので」というアナウンスつきでセトリからはずれた曲です。

ラストライブでの、歌詞とかけた演出もすばらしく、花柄のミニワンピ―ス姿のメンバーがお城の形をのセットを掃除して回り、魔法がかかるSEがかかった瞬間、早着替えで水色のシンデレラ風ドレスにチェンジするものでした。

ラストライブでも特に、印象的な素晴らしい演出でしたし、ライブレポでも2012年4月ぶりにこの曲が披露されたことにもふれているものもありました。


ただ、中には私と同じように、2012年4月ぶりではないと思った人がいるのでしょうか。

 

◯クリスマスイベントの話

2014年12月23日、活動停止の3カ月前のクリスマスイベントに私は行きました。

このイベントはベリのメンバーがカラオケしたりゲームしたりするのもので、すごく楽しかったんですが、権利上DVDはカラオケ部分がほぼカットなのが残念でしたね。

カラオケではベリ曲も歌ったのですが使用したパーティーカラオケに配信されている曲が画面に表示されて、それを選ばれたファンの人がリクエストする形ですすめられました。

その中で、ファンの方が「21時までのシンデレラ」をリクエストした時、ファンの中で歓声があがりました。

イベントにいたのは濃いファンばかりでしたので、みんなその曲が久しぶりであることがわかってたからです。

推しのももちはファンのツボがわかっている人で、歓声があがるとうれしそうににやにやする子した。

なのに、彼女はその時その曲が選ばれた時にあまり嬉しそうではありませんでした。

数人で歌い始めるように指示したものの、なぜか途中でカラオケのリモコンを操作してどんどんテンポを上げていきます。

最終的には倍速みたいになり、原曲の味わいがまったくないまま、あっというまに曲は終わったので、リクエストされたら方もその方も消化不良だったのではないでしょうか。


まどろっこしく書きましたがわかりますよね?

この時点で、3月3日のラストコンのセトリが決まっていて(彼女らは12月から話し合いをし自分らでセトリを決めました)、そのシンデレラにチェンジする演出を最大限に劇的にするために、わざとクリイベでちゃんと歌わないようにしたのです。

ラストライブでその謎がとけて、私はやっぱももちすげえな!と思ったのです。

 


◯セトリへのこだわり


Berryz工房は小学生からの同期7人からなるグループです。

バラエティでは一般知名度が高くなったとはいえ、このグループの中では幼なじみの一員、7分の1の役割を果たしていました。

自由に振る舞えるところは自由にしてたので、メンバーに「もも、うざいよ〜」などとよく言われることが多くありましたが、ちゃんと注目して見ていると、彼女のMC力や空気を読む力がずばぬけてて、年齢が上から2番目のメンバーのお姉さん立ち位置で、その場を盛り上げる達人であることに気づきました。

彼女らのキャリアの後半バスツアーライブ(2013年秋)のセトリをコンセプトを自分たちの発案で作って成功させたことを契機に、ももちは特に「セットリスト」にこだわるようになります。

とは言っても、彼女一人がセトリを決めてわけではありません

特にキャプテンのさきちゃん中心に話しあいをすることが多く、ももちとさきちゃん2人でホテルの部屋で深夜までセトリ会議をひらいたこともあるそうです。

ラストライブのセトリもすごかったのですが、彼女達の活動停止前のセトリはなるべく多くの曲をかぶらずに届けようとする工夫にあふれていました。

特に年上組が活動停止までの限られた時間をはしるなかで、Berryz工房の持っている楽曲とメンバー、世界観の魅力を最後まで伝えたいという気持ちを持ってたのかなと思います。

 


◯最後に

 

今日はももちの卒業から3年ですから、彼女を語るのにはその後のカントリーについての話も欠かせないのですが、それは以前書いたので、よろしければお読みくださいませ。

カントリー・ガールズは終わらない - tsure’s

 

思い出せば2015年、Berryz工房での武道館ライブを3月3日に終え、他のメンバーはお休みを取る中、彼女は3月4日も5日も普通に仕事をして、6日には自身のバースデーイベントに出演していました。

そこで強気な彼女にはめずらしく新しい環境に身を投じる繊細な気持ちを表に出しつつ、Berryz工房とBounoの曲、そして覚えたてだといいながらカントリー娘。の曲を歌いました。

そしてその翌日以降は、新人のカントリー・ガールズの一員としてリリイベに出て、生たまごショーのゲストとにでました。

 

これだけでも、いかに激動を乗り越えたかわかりますよね?

 

今日は一人シンデレラとして残り続けることにしたあの頃の彼女のことを思い出してみました。(トップの画像の一人ピンクのお姫様のシルエットが映ってるのは、それをあらわす粋な演出だと言われてますね)

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