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感想とか諸々 ハロプロ アンジュルム 劇

ふなちゃんへ

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ラストライブ前日、ふなちゃんについてTwitterで書こうとしたもののあまりに文字数が多いことに気づき、ブログを書き始めました。

本当はライブの前にアップしたかったのですが間に合わず…。

ライブを見て思うところは沢山あるのですがそれをこめると文章が終わらないので、それまでの思いをこめました。

 


私がふなちゃんを「うちの子」だと思ったのは、彼女がカントリー・ガールズに入った時だからもう5年経ちます。

私はふなちゃん一推しのヲタクではなかったけども、彼女を2つのグループで迎え入れ2つのグループで卒業を見送ることになりました。


 

当時私はももちヲタで、サプライズで2015年11月5日、彼女とやなみんがカントリー2期として加入発表されたライブの現場にいました。

 加入はサプライズだったけど、彼女らはこういうものにつきものの「加入してほしくなかった」「オリジナルメンバーがよかった」的な声はほとんどなくあたたかく迎え入れられました。

当時まとまってアンチするほどのしっかりとしたファン集団ではなかったし、初期の島村嬉唄ちゃんが突如やめたため新メン加入を望む声もありましたが、でもそれよりもやなふな達が小さく可愛らしく、何もかもカントリーのコンセプトにあってたので歓迎されたのだと思います。

実際、やなみんは小関舞ちゃんと同い年で、年は離れていたけど山木梨沙ちゃん(タケちゃんと同い年)とふなちゃんは研修生の同期で「梨沙ちゃん」「むすぶ」と呼ぶ仲だったので、2期感もあまりなく溶け込んでいきました。

その後のまなかんのお休みと卒業、ももちの卒業、学業組と兼任組に別れるなど、様々な局面に見舞われたカントリーでしたが、「カントリーは家族」とメンバーで言いあい仲良く1年前のラストコンサートまで走りぬけていきました。

 

カントリーでのふなっき(むすぶ)、アンジュルムでのふなちゃんは同じ人物ですが、なんとなく立ち位置やキャラが違うように見えることがありました。

 

カントリーでは年齢的にも末っ子で中1での加入だったので、当然今よりいくらかやんちゃで子供っぽいところもありました。

(アンジュではりかちゃんももなが中1加入で、その頃のりかちゃんはMCではぶたさんとせっけんの話ばかりしももなは大人しい喋らない子でしたが、同じようにふなちゃんもMCでとんかつの話をし続けたりしてましたね。)

 

当時のふなちゃんはテストの点がダメな「お勉強ができない」イメージがありました。

アンジュでは考えられないけども、ももちが教員免許もちで秀才の梨沙ちゃんやなみんがいる、カントリーのライブMCではよくお勉強の話があがったのです。

勉強が苦手といわれてた小関舞ちゃんとふなちゃんだと、ふなちゃんの方が「勉強をそもそもやらない」タイプだったみたいです。

一回あまりにひどい点数(英語?)の教科があったので梨沙ちゃんが集中的に教え次のテストをのりきったところ、ふなちゃんはそれ以外の科目の勉強を全くやらずひどい点(かつ勉強しなかったことを開き直った)だったため怒られていたMCがあったと思います。

(これらは全てMCのネタで、土日を活動を費やす彼女らが勉強も頑張るのって大変だと思いますが)

 

後は「遅刻でももちに激怒された話」。

加入当時に、ちょこちょこ遅刻を繰り返してたふなちゃん。

何回か続いた後これは良くないと思ったももちが一度マジトーンでしっかりと怒ったところ、そこからぴたっと遅刻しないようになったとか。

これが面白いのがももちが卒業してかなりたってから暴露話として明かされたことで、PMがいる間に話せないということはどれだけガチな怒られ方をしたんだろうかと笑ってしまいました。

(こちらも加入時はまだ中1で、研修生時代は大阪から通ってたことを考えると想像できますね)

 

そんなふなちゃんでしたが、2017年6月からアンジュルムとの兼任となり、夏ハロコンと秋ツアーからかむちゃんと一緒に合流しました。

この2人はアンジュルムメンバーがもってないものをたくさん持ってましたね。

 

かむちゃんはハロプロ研修生になる前にアイドル歴があり宣伝や企画のノウハウを持っていましたし、得意のイラストや自身のハロプロファン心からの気遣いでファンの心を掴んでいきました。

ふなちゃんは年齢は若いものの、カントリーでメインをはっていた歌とダンスはアンジュでもトップの実力で、特に低音ボーカルは武器になりました。

本当に即戦力の2人でした。

 

 

ただカントリーから突然きたふなちゃんはその下地があった分、気を使わないといけない立場でもありました。

兼任当初の「カントリーとアンジュルムはどう違いますか?」という質問は誰もが気になっていたことではありますが、答える側はカントリーとアンジュの比較が一部のファンに優劣や好悪に曲解される可能性も考慮しないといけなかったのです。

その質問にふなちゃんは見事に答えていて「カントリーはハンバーガーを両手で食べる女の子たち、アンジュルムは片手で食べる女の子たち」と言ったのです。

どうですか!この誰も傷つかない表現!

兼ヲタの私もまさにその通り!としかいいようのない的確に違いをあらわした表現!

と言葉のセンスに感服した私ですが、同時に彼女にこのような気の使い方をさせている現状、事務所、ファンの大人達のふがいなさ(カントリー、アンジュだけではなくこの新体制には当時色々な意見があり言い争いが怒っていました)に複雑な気分になりました。

 

ふなちゃんと一緒にアンジュの現場に参加するようになった一推しの方々も当時複雑な気持ちだったと思います。

ファンは人につく(推しを追ってどこまでもついていく)タイプと、場につく(グループやファンの雰囲気重視)タイプがいると思いますが、人につくタイプであってもこのような突然の決定では心のもちようが難しかったでしょうし、何よりもふなちゃんのことが心配だったでしょう。

最初の頃はアンジュルムファンからMCが「カントリーっぽい」「ももちイズム」と言われ、それが悪い意味ではないただの感想であるのは理解していても、今までの新メンバーを迎え入れる空気とは違ったので少し気になったものです。

ただそういうのは頭で考えるより時間と場数がきくもので、まめに現場に通っていれば数か月でスムーズにとけこんでいるのを感じられました。

 

私が、ふなちゃんがアンジュで特に関係が深いと思ったのは笠原桃奈ちゃんですね。

この間桃奈のバースデーイベントに行ったんですが、桃奈はMCで「船木さんとは本当に性格が一緒で気があうんですよ」と言っていました。

2人で哲学的な話をしたり、トランプシリーズにはまったり微笑ましいやりとりが多かったですね。

真面目に話してる姿は、あのテスト勉強をしなくて怒られていた姿とはまた違っていました。

卒業のことも桃奈にはいち早く相談してたみたいで、そういう存在がグループの中でいたのは本当に心強かったのだと思います。

 

一方パフォーマンス面では、アンジュに入ってから悩むことが多かったようです。

ふなちゃんはいつだって素晴らしく求められる役割を表現していたけども人数が少ないカントリーの頃に比べると歌パートは減りました。

(アンジュでは新人は基本的に新曲か卒業した先輩のパートを分け合ってつぐためであって、彼女がとりわけ少ないことはありませんでしたが)

ダンスも、カントリーではないような激しい振付があり、背の高いメンバーもダンス部メンバーの割合も多く自分の見せ方に悩んでいたそうです。

といってもその悩みについては必ずしもネガティブなものではなく彼女が進化する過程で自然に生まれてきたように思いますし、もしカントリーのままだったら彼女のダンスパフォーマンスは十二分いかされていただろうかとも思います。

 

でも昨年10月にふなちゃんが卒業発表したときは悲しかったですね。

本当に、一緒にずっと、期限なしに活動してくれたらいいなと思ってたからです。

ただその発表の数週間後に、カントリーの単独公演があって、そこでふなちゃんのソロパフォーマンス(ガラスのパンプス)と、ふなちゃん自身が振り付けたカントリーの新曲(ずっとずっと)を見て、考えが変わりました。

それくらい歌もダンスも完成度の高い完璧なパフォーマンスでした。

彼女は小学生から研修生でハロプロで育ったと言っても過言ではない(本人もそう言ってる)のですが、彼女の表現にはハローとはまた違う自分なりに追求した美学がありました。

振付だって、アンジュの新曲準備とカントリーのリハーサルを両立する厳しいスケジュールの中で、睡眠時間を2、3時間までにけずって完成させたそうです。

これほどまでに追求したい気持ちがあるなら何でも成し遂げられるし、逆にハロプロに押し込めておけるものではないと思ったのです。

だから私的には寂しい気持ちはありつつも引きとめてはいけないと思いましたし、卒業がのびのびになってしまった今ではなおさらです。

 

卒業時期の話をすると、アンジュでは先に発表したふなちゃんよりむろが卒業することになって少しざわつきましたね。

(ファンは自分達に知らされた順番にものごとが動かないと落ち着かなくなるもののようです。)

この件の舞台裏については当然何も知らないですが、今まで卒業したメンバーの話をきくに、卒業を決める際自分で決めるか限られた人にしか話さず決める人が多いようです。

グループ全体が前を向いてる中でまわりに大きな影響を与える自分自身のことはきちんと決めてからじゃないと話さないものなのかと思います。

ふなちゃんは2グループに属してたこともあり内部の大人の連携の問題かなというのが私の個人的考えです。

 

 

そして12月の卒業について。

コロナに予定を狂わされたこと数えきれませんが、特に若い彼女らにとっては数ヶ月というのは大人の何倍も価値があり、失ったものが多い期間でした。

3月に卒業したむろとこぶしの皆は、心から望んでいただろう客前のライブがかなわず無観客になったことはその時点でできることを懸命にやったとはいえやるせないものでした。

6月に一度卒業を延期したふなちゃんは、客前でするライブでのためにさらに卒業を12月に延期する選択をしました。

本来発表から半年後だった卒業までの期間が1年2ヶ月までに伸びたので、もし彼女が途中で「もう待てないのでここでやめます」と日付を決めたり突如脱退をしても誰も責めなかっただろうと思えるくらい、長い期間です。

その中で貴重な彼女の時間をつかってまでも、ファンの前でパフォーマンスをしたいと彼女が選んでライブを作り上げてくれたこは私達ファンにとって価値のあるものだったと思います。

(前述の3月時は選択できる状況ではなかったので比較してるわけではないので誤解なきよう…)

あまのじゃくなふなちゃんのファンに対する愛ですね、きっと。

 

さて、卒業ライブ前日から書き始めたこの文章もそろそろ終わりです。

自分の中で、「卒業しないで」という気持ちがわかないのをなぜなんだろうと考え始め、思い起こしていったのがきっかけです。

その答えは「彼女のパフォーマンスや努力をみて卒業するのに納得してるから」「散々色々な事情で彼女が振り回されるのを見てきたから」、卒業しないでなんて言えない…でした。


今は卒業ライブ参戦後ですが、私の想いは推しのタケちゃんが話したことと大体同じです(私も交差点で号泣させていただきました)。

ふなちゃんはアンジュとカントリー以外にも、おはスタやグラビア、ミニーズなど仕事が多く、誰よりも忙しそうでした。

これからは自分に甘々に生きて欲しいし、今後の予定は未定でもまた会えることを信じて待ちますね。

 

ふなちゃんへ

大好きって言ってくれてありがとう。

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