tsure’s

感想とか諸々 ハロプロ アンジュルム 劇

行かないでの話

竹内朱莉さんの卒業まで、あと数日までというところまできて、ようやく中身のないポエムをつづる場所にくることができました。13日にうたコンの公開収録があって、そこで私は彼女のアンジュルムとしてのTV収録にのぞむ姿を見届けるはずが、風邪をひいてしまい見送りました(かわりに姉ぴにいってもらった)。残念だけども、21日の卒コンがどうしても譲れない現場なのです。

 

さて、ここまで。

竹内さんが卒業発表してからいくつの夢がかなったでしょう。

 

 

まず①ツアー。

春ツアーは4年前の輪廻転生と同じアンジュルムとして最大規模の19公演。千秋楽の沖縄公演中止こそ残念だったものの、それ以外はすこぶる好調。名古屋のフォレストホールを昼夜うめるなんて以前では考えられなかった。卒業がフックになったとはいえアンジュすごいよと思ったツアー。

そしてツアーの②セトリはスマ曲三昧で、そのうちほとんどが6スマ曲。選曲は竹内さんも関わったそうで、ふーん、だから?と思う方もいると思うけどホールコンツアーでのセトリ決めに彼女が関わったなんて初めてきいたよ。いつも彼女はセトリは大人からもらうものだと言っていたから、とうとうそういう立場になったということ。

 

卒業当日は③夢の横浜アリーナ

アンジュにとっての初のアリーナがここにきて叶えられるとは。ずっと夢だったけど、叶わない期間も長くて難しいとすら感じた夢の会場でライブができる喜び。アンジュがとうとうアリーナに立ったよ、しかも満員だよ、立ち見の方もいるよ。すごいよ。リアルタイムで全国と海外で見守ってくれる人もいるよ。

 

 

言わずもがなの④個展「煌々舞踊」。

竹内さんと竹内さんヲタクの長年の夢がこんなにスケールが大きく開催できるとは。タケヲタ仲間とも規模の大きさにびっくり、沢山人が来てくれることにびっくり。うちらの推しってすごいんだと実感したし、自分のヲタクでもない友人にも行ってもらったり。書道家竹内朱莉、煌舞先生のキャリアとしてはこのうえのないスタートをきれた、よい場所でした。

 

CDリリース。まず⑤アルバム。

もうすでに過去の記憶になりつつある3月のアルバム発売。アンジュルムとして4年ぶりのリリースで4年も間をあける必要はないけどその分竹内さんリーダー期に発表された、集大成のCDになった。アルバムジャケットに書かれた「愛」という字が大きくて、メンバーを守るように存在していた。

そのアルバムの発売発表されたころか気にしていた。その後のラストシングルがあるのか?竹内さんのソロ曲はあるのか?その答えはYESだった。手厚い。

 

⑥シングル⑦ソロ曲「行かなくちゃ」

彼女のためのソロがもしあるしたら、しっとりとした心あたたまる曲やかわいい曲よりも、さわやかでかっこいいロック曲がいいなと思っていたけど(イメージしてたのは高橋愛さん卒業曲の「自信持って 夢をもって 飛び立つから」)、ほぼほぼ夢がかなったんじゃないでしょうか。そして想像よりもずっと必殺のメロディーと歌詞で、涙腺がやられる。実は音源は1番までで、フルは歌詞しか見れてないんだけどもうダメで、曲を思い浮かべるだけで涙が出るからその涙をとめて…の「行かなくちゃ」チャレンジを繰り返してる。大変だ。

 

⑧写真集「roundabout」

BIG LOVEな作品ができましたね。しゃしんしゅう。ヲタク人生の中で私の中でやや複雑な響きをもった言葉です。竹内朱莉さんにしゃしんしゅうを出してほしいと願うヲタクの方は沢山いて、そんな話も何年もあって。歌って踊ってしゃべる竹内さんが好きな私はそのしゃしんしゅうが本当に必要なものかわからずここまできていて、正直わからず今もいるんだけども。確実なのはこの「roundabout」が竹内さんにとっての自信作であるとのことなので、とても満足しています。ワニブックスで頼んで当たった直筆サインの言葉も嬉しく、家宝にします。

 

 

⑨卒業のために組まれた取材やインタビュー、イベントの中で、特に印象に残るのはまたまた開催された⑩「なまたけ」、なんと3回目。竹内さんはどれだけ愛されてるんでしょう。きしもんとあゆみんという「だち(友達)」もMCとしてはでてるんだけど、内容は竹内さんどフィーチャーじゃないですか。ファンの私は大満足ですがよかったんでしょうか。そんな心配もでるようなスペシャル企画。

 

そして竹内さんの「これから」。

竹内さんの卒業発表が出た時に一番安堵したことは、それは(11)彼女が芸能活動を続けること。前々から書道は将来の道に役立てたいとは言ってましたが、それ以外はどういう選択をするかは想像のつかなかった彼女。卒業発表する際に引退するわけではないことを知り、そこからファンの中で歌ってくれるかな…なんて声がもれきこえるなか、何度かファンと交流する個別会があり。さらに(12)歌をやることについて前向きな返事がくるようなってきました。最近のインタビューでも言ってましたが、最初は歌とダンスのパフォーマンスをすることはグループ卒業までにしようと思っていたようですが、この半年間のステージをやっていく中で彼女の心境の変化があったようです。まだ「要検討」らしいですが、前向きに待ちましょう。それにしても、どれくらいのファンが彼女に歌ってと言ったのだろうか(まあ私も個別で言いましたけども)。

 

後は?

(13)卒業後のスケジュールがすでに予定されていること。まずラジオのレギュラーがかわらずにあること(60try部、曜日は火曜から水曜に移動)。卒業後、個展を全国回ることがきまってること。彼女の連載が「書真集」として書籍化することが決まったこと。全部よいニュース。

あと(14)これからのアンジュルムの未来が明るいこと。一緒にいられる期間は短いものの可愛らしく頼もしい新メンバーが2人はいってきてくれたこと、竹内さんが新リーダーのかみちゃんを、愛あふれるハッピーな形で発表したこと。

そしてここに至るまで、アンジュルムのメンバーやまわりの方々だけでなく(15)色んな方から竹内さん自身や竹内さんの卒業についてよい言葉がきけたこと。我が推しながらこんなに広い方からいただけるとは思わなかった。だってJAPANJAMのトップバッターをアンジュルムがつとめて、前説で渋谷さんに「竹内朱莉、ラストフェス!」と言ってもらえるなんて。新宿地下道に大きな卒業公演の告知があってそれは予想通りであっても、あんなに大きく「竹内朱莉、卒業」と書いてあるなんて。

 

こうして、本当に竹内さん風に言えばどうかしてるくらい卒業に向けての花道を作ってもらいました。もうこれ以上のぞんではいけないくらい。

 

問題は、数えたら15個あったこの竹内朱莉さんの卒業に関しつ受け取った嬉しいお知らせの

その全てを天秤にかけて

引き換えにしても

彼女に卒業しないでほしいという思いが浮かんでしまうこと。

 

嬉しいお知らせが1つ発表され嬉しいけど、けどもそれよりも卒業しないで、彼女がずっとアンジュルムにいる選択肢はないのかと、問う雑念がうまれること。

 

数年前、アンジュルムが今ほど恵まれた状況ではなくて、いつも通りの各地でのツアーやイベントをこなしてる中。グループが上を向いているのか横ばいなのかスローダウンしてるかもわからない状態でも。ただ彼女らのパフォーマンスがみたくて、トークがききたくて、楽しみに現場をまわるだけのぐるぐるした日々が今になってかけがえなく感じる。

卒業者がでてまわりから色々言われたり景色がかわっても、竹内さんがいたからいつも自信持って「今のアンジュルムが最高、今が一番」と言っていた私が。もしかしたらこれからは、その言葉を本心で言えなくなるかもしれない。

それくらいアンジュルムにいる竹内朱莉が好きだ。

 

この矛盾する気持ちを文字で全部説明するのは困難で。私も自分でいうのも何だがいい大人なので、現実で何ができて何ができないかのかわかってるし、「卒業しないで」なんていう戯言が竹内さん自身が決意したものを軽んじているように受け止められかねないこともわかっている。そんな無礼な言葉を、「推しの卒業だから」ということを口実に、感傷的なふるまいが許容されることに甘えきって、こうして綴っている。

 

卒業の時間が刻々せまるにつれ、カレンダーから6/21という日を消せば卒業がなくらないのかなとか。ネットで宿や航空券をキャンセルするように、お知らせサイトのどこかに竹内さんの卒業のキャンセルボタンがないかとさがしてみたり。ファン同士の感傷にひたったり。

こんなにこんなに、イベントがつまれて、タケヲタは幸せものだと言われてるのに、駄々をこねてその場にとどまりたい。そんな気持ちがある。

 

卒コンを楽しむことも正直難しいと思う。終わってほしくないものがはじまってしまえば、気持ちはただ終わってほしくないしかないんだ。

 

本当にそれでいいのか。「行かないで」に取り憑かれたままで、推しの歌声が聞こえるのか。推しの踊る様をとらえられるのか。泣いて、マイナスな感情だけ支配されて、後で映像で確認するのでいいのか。

 

そろそろ覚悟を決めなきゃ。「卒業おめでとうございます」という言葉に、「何がおめでとうだよ」と悪態つく、自分の中の自分と、どう折り合いをつけて過ごすか。

 

竹内朱莉さんの卒業まで、あと数日までというところまできて、ようやく中身のないポエムをつづる場所にくることができました。残念だけども、21日の卒コンがどうしても譲れない現場なのです。